まず理想のDTMデスクの条件を考える
あえて「DTMデスク」という呼称にしているのは、あくまで自宅のプライベートスタジオで使用するデスクを想定しており、大きな商業スタジオのデスクと分けて考えるためです。- 横幅160cm以内
- 天板の奥行60~80cmくらい
- キーボードトレイ
- ラックマウントできる
- 見た目がカッコいい
- 予算をオーバーしない
サイズ感
当たり前のことだけど、設置場所にマッチしたサイズ感は絶対に外せないですよね。あまり大きいと家に入れるのも大変だし、設置する部屋のスペースを考慮しても厳しいので横幅は160cmくらいがいいです。キーボードトレイ
あったらいいなぁ~と思うのは、キーボードトレイ。うちの場合は61鍵の大きいキーボード(KOMPLETE KONTROL S61)があるので、卓上に置くとかなりスペースを圧迫してしまいます。天板とは別に置くスペースがあればなお可ですね。ちなみに61鍵キーボードは横幅約100cmなので、デスク幅は最低120cmはほしいところ。88鍵だと横幅約140cmなので、デスク幅は160cmくらいは欲しいですね。ラックスペース
ラックスペースも同様にあったらいいなぁという感じ。アウトボード系の機材はほぼ持っていないのですがパワーディストリビューターはあるし、今後の拡張性などを考えるとあるといいなぁ、と思います。見た目のカッコよさ
あとはやっぱりビジュアルがイケてるデスクが良いですね。必須条件じゃないけど、めちゃくちゃ重要。日々作業する環境がカッコ良くて整頓されていれば自然とデスクに向かいたくなりますよね。予算
当たり前のことだけど、予算オーバーしないほどほどの金額であることも重要。どんなにサイズピッタリで多機能で超カッコよくても、50万とか100万円とかだと候補に入れることすらムリなので。。個人的には出せても10〜20万円かなぁ。安いのももちろんうれしいけど、意外と家具って長持ちするものだから下手なもの買うより長く使えるいいものが欲しいというのはある。①Pro Style『KWD-200』 ¥69,850
東京は渋谷に本店を構える楽器店MUSICLAND KEYプロデュースによるレコーディングツールブランド『Pro Style(プロスタイル)』のDTM専用デスクです。お値段は¥69,850(税込)。
特徴は4Uラックが両サイドにふたつと、引き出し式キーボードトレイ、プロスタイルの名の通り、DTMデスクとはいえプロ仕様の機能を備えています。いきなり大本命。
Pro Style KWD-200
— MUSICLAND KEY楽器@心斎橋店 デジタル (@keyosaka_digi) November 28, 2017
高品質!使いやすさ!コストパフォーマンスを追求したDTM専用デスク!
左右にはそれぞれ4Uラックマウントスペースを搭載しております!https://t.co/u7TiC8tsDU pic.twitter.com/hUGeV2kfID
DTM専用デスク Pro Style KWD-200
— KEY京都店 4Fデジタルフロア (@KeyKyoto_Digi) January 2, 2021
左右には4Uのラックマウントスペースを搭載しておりアンシュミやマルチエフェクターなどをマウント可能!
自宅はもちろんレコスタさんにもオススメです◎
店頭展示中!pic.twitter.com/UAP7Gl6gYj
当社オリジナルDTM専用デスク「Pro Style KWD-200」を店頭展示中! pic.twitter.com/R0ILWSBD9c
— KEY京都店 4Fデジタルフロア (@KeyKyoto_Digi) January 31, 2018
KWD-200のスペック
- 全体:166.0cm(幅)×97.0cm(高さ)×129.5cm(奥行き/引き出し最大時)
- ※奥行き/引き出し収納時:75.0cm
- メインテーブル:150.0cm(幅)×75.0cm(奥行き)
- サブテーブル:100.0cm(幅)×40.0cm(奥行き)
- トップテーブル:60.0cm(幅)×24.0cm(奥行き)×2
- ラック寸法:19inch(幅)× 4U(高さ)×2
個人的評価
- デザイン ★★★★
- サイズ感 ★★★☆
- 機能性 ★★★★
- 価格 ★★★★
ちなみに同シリーズのもう一回り小さい『KWD-100』はサイズ的にもお値段的にもよりお手頃です。コンパクトなデスクが欲しい場合にはピッタリですね。
DTM専用デスク Pro Style KWD-100
— KEY京都店 4Fデジタルフロア (@KeyKyoto_Digi) February 2, 2021
自宅DTM環境がめちゃくちゃ良くなる事間違えなし!
店頭には展示機もございますので実際に見ていただけます◎
pic.twitter.com/WXGkA8PJMX
KWD-100は横幅・奥行を抑えスッキリしたサイズになってます👏
— KEY渋谷電子機器クラブ (@KEY_DigitalClub) August 2, 2019
展示はホワイトカラーです❗️
ラック部には別売でトレーが付けられますので、使い幅の広いモデルになっております💯
ホワイト・ブラックの2カラー展開🐼https://t.co/biHAtwDl5w#DTM専用デスク pic.twitter.com/ijBeDJlTtm
KWD-100のスペック
- 全体 : 122.0cm(幅) × 112.0cm(高さ) × 93.0cm(奥行き/引き出し最大時)
- ※奥行き/引き出し収納時 : 60.0cm
- メインテーブル : 122.0cm(幅) × 60.0cm(奥行き)
- サブテーブル : 100.0cm(幅) × 40.0cm(奥行き)
- トップテーブル :120.0cm(幅) × 30.0cm(奥行き)
- ラック寸法 : 19inch(幅) × 5U(高さ)×2
個人的評価
- デザイン ★★☆☆
- サイズ感 ★★☆☆
- 機能性 ★★★☆
- 価格 ★★★★
③LYYL『MD1200』 ¥44,999
MD1200のスペック
- 全体 : (幅)1200mm x (奥行)600mm x (高さ)790mm
個人的評価
- デザイン ★★★☆
- サイズ感 ★★☆☆
- 機能性 ★★☆☆
- 価格 ★★★★
④LYYL『MD1560』 ¥54,999
LYYLの机、人柱になって買ってみましたけども、仮置きでこんな感じです。上段が異様に高いこと以外は特に不具合ないです。上段は異様に高いです。白くてかわいい pic.twitter.com/EMTrQJMYAJ
— EmmaShimura / 志村絵麻 (@j_d_emma) June 14, 2021
LYYL DTMデスクの制作過程のモーメント作りました
— 柳 静(りゅう せい) (@liusei) June 20, 2022
購入や組み立ての参考になれば幸いです。
引き出し部分はひとりだと必死過ぎて記録する余裕が無くてすみません💦https://t.co/kaLrcXjNw3
MD1560のスペック
- 全体:(幅)1560mm x (奥行)600mm x (高さ)825mm
- 重量:30kg
個人的評価
- デザイン ★★★☆
- サイズ感 ★★★☆
- 機能性 ★★☆☆
- 価格 ★★★★
⑤Wavebone『Headquarter』 ¥60,500
台湾は台北にあるスタジオファニチャーのメーカーWavebone(ウェーブボーン)社が製造・販売しているDTMデスク『Headquarter(ヘッドクォーター)』。
【beatcloud】
— Hook Up, Inc. (@HookUp_Official) May 13, 2022
一部カラーが在庫切れとなっている Wavebone 社のスタジオデスク「headquarter」ですが、少量入荷しましたので本日18時より販売再開いたします。https://t.co/ZkgwioALjW#wavebone #headquarter pic.twitter.com/qjeoYr8ZUm
新しいスピーカーとデスクのセッティング、ある程度まとまった。
— ほそりょー@アカペラ研究室「LET'S A CAPPELLA AGAIN」 (@ryosk_h) June 11, 2022
というわけでmy new gear…!
スピーカー : Focal Trio6 Be
デスク : Wavebone Headquarter pic.twitter.com/qmxM4V5Ng2
My new studio desk...it's a Wavebone Headquarter Z. Not many studio desks will fit an 88-key Novation keyboard...it's extremely solid and spacious, and everything seems to be designed to be just the right height and width. I'm really pleased with it. Priced well too. pic.twitter.com/aeiG7Gdltg
— Chris Gregory (@stobiepole) January 11, 2022
楽器店や代理店の発信はもちろん、実際に使っている人の写真や感想はマジで最高。みんなもっと書いてくれ。インターネッツは集合知なんや。
Headquarterのスペック
メインデスク- 幅(W) : 158.7 cm
- デスク高さ(H) : 75 cm
- ラック・スペース高さ(SH) : 15.6 cm
- 奥行き(D) : 80 cm
- ラック・スペース奥行き(SD):34 cm)
- 幅(KW) : 135 cm
- 高さ(KH) : 51.5cm / 53.45cm / 55.4cm / 57.35cm / 59.3cm / 61.25cm
- ※可動式のため、調整可能です。
- 奥行き(KD) : 35.5 cm
- 耐荷重:30kg
個人的評価
- デザイン ★★★★
- サイズ感 ★★★☆
- 機能性 ★★★☆
- 価格 ★★★★
公式の組み立てガイド動画を見るとサイズ感がわかりやすいですね。
中でもFlexispotは電動昇降式で手元のコントローラーで操作できる手軽さと利便性があり、また電動昇降するフレーム部分(脚)とデスク天板を別に購入できるためカスタマイズ性にも優れており、自分の環境にマッチするデスクを構築できそうなのも魅力的。
39,675円。スタンディングDTMできますね。しかも電動というw>FlexiSpot 電動式スタンディングデスク 高さ調節スタンドアップワークテーブル学習机勉強机 ブラックE3B https://t.co/GDohlSCbK3 pic.twitter.com/SdrQQleMWj
— ゆにばす(Computer Music Japan/Synth Sonic) (@universe_ex) August 30, 2018
160 x 80の天板購入したら、あまりの広さに感動した。来週はflexispotの昇降レッグ届くので、既存の机をDTM用にする。 pic.twitter.com/NTpM8l3MKJ
— 吉村 創一朗 / コーチ (@soichiyo) April 17, 2020
2日かかったけど、ようやくDTMデスクが出来たー!
— takaya (@takaya_IDEA) September 19, 2021
・2段目と3段目はスライド出来るように。
・ #Flexispot さんの電動昇降デスクの足フレームは便利。
・塗装は色々悩んでウレタンニスに。
・PCキーボードの位置は見直したいなー。
DIY初心者の割には頑張った! pic.twitter.com/CTPyyo7a77
Flexispot自体はDTM用デスクではないもののDTM作業環境に取り入れてる人も少なくない様子。
Flexispotのスペック
シリーズラインナップと組み合わせが無限にあるため、最もポピュラーなモデル『E7 Pro』にに絞って記載しておきます。- 脚幅調整範囲:110~190cm
- 昇降範囲:60~125cm
- 耐荷重:100kg
- 脚段階:三段階(ピラミッド)
- 機能:USB・メモリ・ロック・障害物検知
- パネルタイプ:タッチパネル
- 幅120~200cm 奥行60~80cm 厚み≥2cm
僕の場合だと理想の天板のサイズに一番近いのは「幅160×奥行70×厚さ2.5cm」なのでこれをE7 Proを組み合わせると¥74,800になります。さらに好みに合わせてモニターアームやキーボードトレイ、ケーブルダクト、キャスター、キャビネットなどを追加することもできます。(詳しくはストアでご確認を)
カラーバリエーションはフレーム部分がホワイトとブラック、天板は11種類から選ぶことができます。DIYが得意な方であれば自分で買ってきた天板をフレームに取りつけて使用することも可能なので、カスタマイズ性も高いですね。
個人的評価
- デザイン ★★★☆
- サイズ感 ★★★☆
- 機能性 ★★☆☆
- 価格 ★★★☆
⑦PREDUCTS DESK ¥140,000~
日本のクリエイティブチームTHE GUILDのデジタルデザイナーGo Ando氏による「いい仕事」を生み出す道具のメーカー、PREDUCTSのデスク『PREDUCTS DESK(プレダクツ・デスク)』。
特徴は「煩雑としがちな空間と思考に余白を作る」というコンセプトに基づいた機能美。一見シンプルでとてもフラットに見えますが、デスク天板の裏側にレールが付いており、様々なモジュールを追加してカスタムすることでケーブルやガジェットなどの小物類がゴチャゴチャすることなく、整頓された状態を保てるように設計された洗練されたデザインが大きな魅力です。
また、いくつかのモデルではフレームにFlexiSpot E7を使用しているものもあります。
PREDUCTS DESKのスペック
シリーズラインナップと組み合わせが無限にあるため割愛。詳しくはストアでご確認ください。- DESK サイズ:W: 1400 × H: 607 - 1257 × D: 700 mm
- DESK 重量:52.1 kg
- 梱包サイズ:天板 W: 1460 × H: 60 × D: 760 mm, FlexiSpot E7 W: 1150 × H: 210 × D: 250 mm
- 梱包重量:天板 24.1 kg, FlexiSpot E7: 34.1 kg
カラーバリエーションはフレーム部分がホワイトとブラック、天板は10種類以上から選ぶことができます。DIYが得意な方であれば自分で買ってきた天板をフレームに取りつけて使用することも可能なので、拡張性も高いです。
個人的評価
- デザイン ★★★★
- サイズ感 ★★★☆
- 機能性 ★★☆☆
- 価格 ★☆☆☆
⑧ZAOR COMBO DESK61 ¥70,000
ZAOR COMBO DESKのスペック
- 2×3Uのラック・スペース
- 耐荷重15kgの高さ調節が可能なスライド式のテクニカルトレイ
- テクニカルトレイに載せられる機材の最大寸法(W x D x H):1050 x 300 x 150 mm
- 1070×145×18mm(幅×奥行×高さ)の広さを持つ大容量のケーブルストック
- 汚れのつきにくい表面部
- 安全性を高めるため、角は丸みを帯びたデザインに
- 効率的な構造、重量も抑えられたデザイン
- 全体寸法(幅×奥行×高さ):1250×710×858mm
個人的評価
- デザイン ★★★☆
- サイズ感 ★★☆☆
- 機能性 ★★★★
- 価格 ★★★☆
88鍵キーボードも収納可能なキーボードトレイと、合計6Uのラック・スペースを備える堅牢なプロユースのスタジオ・デスクです。
Miza 88 Flexのスペック
- 本体サイズ(高さ×幅×奥行):980 × 1470 × 881 mm(ドロワー収納時)
- ドローワーサイズ(地面からの高さ×幅×奥行):660〜760 × 1420 × 350 mm
- ドローワーからデスク天板までの間隔:20〜120 mm
- ドローワー耐荷重 20kg
- 組み立て時間目安:2名で約80分(2名推奨)
- 配送時パッケージの重量(2箱):27 kg(箱1)、64 kg(箱2)
- 配送時の箱のサイズ:115 x 104 x 21 cm(箱1)、190 × 56 × 27 cm(箱2)
個人的評価
- デザイン ★★★☆
- サイズ感 ★★★★
- 機能性 ★★★★
- 価格 ★★☆☆
⑩Output『Platform』 ¥132,000
また機能性も抜群でキーボードトレイやラックスペースも備わっています。キーボードトレイには81鍵のキーボードや、さまざまなMIDIコントローラー(寸法 : 137 cm x 38 cm x 12 cm 未満、重量 : 20 kg までのモデル)を設置することができます。ラックスペースは最大で9U(3U * 3列)分を格納できます。
デスクまわりでゴチャつきがちなケーブルタップを格納するケーブルオーガナイザーや、ケーブルを通すための穴なども天板に空いているため、美しく整頓されたデスク環境を構築することができそう。
Platformのスペック
- (横幅)152.4cm
- (奥行)91.4cm~131.1cm(キーボードトレイ全開時)
- (高さ)92.7cm
- (作業スペース天板高さ)76.8cm
- (ライザー)3.1cm(高さ調整用)
- (横幅)137.7cm
- (奥行)39.6cm
- 88鍵キーボードも設置可能
- 耐荷重 20kg
- デスクボックス1:160 cm x 97 cm x 7 cm、35 kg
- デスクボックス2:138 cm x 39 cm x 9 cm、20 kg
- キーボードトレイボックス:142 cm x 41 cm x 5 cm、13 kg
個人的評価
- デザイン ★★★★
- サイズ感 ★★★☆
- 機能性 ★★★★
- 価格 ★★☆☆
⑪イケベ楽器『Canvas Desk』 48,400円
- 4U×3の合計12Uの十分なラックスペース、
- 角度を可変可能なスピーカー用スペース
- 耐荷重約15Kgのスライド式キーボードラック(一般的な61鍵盤MIDIコントローラー対応)
- ヘッドホンハンガー付属
- 落ち着いた印象のダークな木目調カラー
- 全体寸法(幅×奥行×高さ):151×70×102cm
- サイズ:W151xD70xH102cm
- 上段:
- 1510x240x18mm MDF/P2/PVC Air Compressor
- 300x300x18mm MDF/P2/PVC Air Compressor
- x2 pcs(rotate for 360 degrees)
- Upright plates: P.B/P2/PVC/240x225x18mmt
- Top:1510x700x18mmt MDF/P2/PVC
- Air Compressor
- Keyboard:1200x340x18mmt
- MDF/P2/PVC Air Compressor
- Rear panel:1465x225x0.6mmt Powder Coating
- Tube:20x60x0.8mmt.20x20x0.8mmt Powder Coating Velcro x 3pcs
個人的評価
- デザイン ★★★☆
- サイズ感 ★★★★
- 機能性 ★★★★
- 価格 ★★★★
最終的にどうやって選んだの?
さて、ここまでにリストした10種のデスクは僕が実際に候補に選んでいたものです。さらに最終候補まで残ったのは以下の5つでした。- ①Pro Style『KWD-200』
- ④LYYL『MD1560』
- ⑤Wavebone『Headquarter』
- ⑨ZAOR『Miza 88 FLEX』
- ⑩Output『Platform』
スタジオデスクを買いに来ました。OutputのPlatformかWaveboneのHeadquarterか迷ってたので、両方の現物が見れる川崎の島村楽器に。結局Platformを購入。 pic.twitter.com/BXUrOXIgjL
— SAKUMAMATATA(サクママタタ)|音楽クリエイター (@skmmtt) December 9, 2021
まとめ
ひとくちにDTMデスクといってもサイズもさまざまで、値段もピンキリ。それなりに大きな買い物になるので、購入する前にはけっこう悩みますよね。「どれを選べばいいのか分からないし、そもそもどんな選択肢があるかも分からない!みんなどんなデスクを使ってるんだろう?!」と思ってる方の参考になれば幸いです。
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