【AI自動作曲】Evoke Musicがヤバすぎる【著作権フリー】


自動作曲のひとつの到達点がここにありました。
今回は「Evoke Music」という超ハイクオリティーで実用レベルのAIによる自動作曲サービスをご紹介。クオリティー高すぎ。。

Evoke Musicって何?

Evoke Music(イヴォークミュージック)は、Amadeus Codeが運営する人工知能を使った「自動作曲AI」です。過去数世紀に渡って作曲された歴史上のヒット曲の旋律や歌詞のデータ、それに構成要素を分析。新しいメロディーデータを生み出すサービスです。

キーワードを選択・入力するとイメージに合った曲をパッと単画面で表示してくれます。
たまに変な仕上がりの曲も出てきますが、おおむね的を得た楽曲をレコメンドしてくれます。そして驚くのはそのクオリティーです。

これ、マジでAI自動作曲なのか?

今までのところは「いかにも自動作曲」的な実用性が低いものが多かったですが、このEvoke Musicはかなり革新的。

作成例)

アレンジも機械的でなく、生楽器の音もかなり流暢。全自動AIじゃなくて人力の部分がけっこう多いのでは?と思うようなクオリティーです。
個人的な推測ですが、ある程度のところまでは人間が作ってる気がします。笑

ライセンスが明確で良心的

無料プランをはじめいくつかのプランがあり、いずれも明確で良心的です。

クリエイター(無料プラン)

1日3曲まで無料でダウンロード可能で、YouTubeをはじめとしたSNSでの利用もほぼ自由。(ただしYouTube広告収益の10%はEvoke Musicに差し引かれる)

クリエイタープロ(有料プラン)

SNS用向けのプランで1,500円/月。
無料プランの制約にあった「収益の10%」は差し引かれずに利用できます。
その他、以下のようなメリットがあります。
  • AIによるデータ主導のプレミアムBGMが毎時間追加
  • 著作権リスクゼロの永久ライセンス
  • すべてのプラットフォームで利用可能
  • ダウンロード曲数は無制限
  • ビュー数やフォロワー数の制限無し
  • YouTube のマネタイズ可能
  • 1チャンネル分のクライアントワークも可能
個人YouTuberとしての利用ならこれで充分と言えそうな内容ですね。

ビジネスプラン(有料プラン)

さらにハイグレードな事業者向けプランは5,000円/月。
上記のSNS向けプランのメリットに加えて
  • 無制限のチャンネルにクライアントワークで使用可能
など制限なく自由に使い放題と考えてよさそう。めちゃくちゃリーズナブル。

ただし、ゲームに利用する場合やバックトラックとしてボーカルを乗せて楽曲をリリースする場合などは個別に相談・契約が必要とのこと。

動画クリエイターには朗報、音楽家には脅威



ユーザー目線で考えると、リーズナブルで使い勝手のいいBGM素材というのは大歓迎だと思
うのでこのようなサービスの登場は朗報と言えますね。

その一方で、音楽家の目線で考えるとAI自動作曲のレベルが上がるにつれて、人間が作った音楽の需要は少なくなるでしょう。

動画クリエイターさんがちょっとした映像などで使用する音楽はほとんど賄えるようになってしまうんじゃないかと思います。そうなった場合は悲しいですがコストパフォーマンス的にクリエイターが作ったストックミュージックよりも、AIが無限に作る曲の方を選ぶ人が増えてくる可能性も充分にあります。

いずれにしても、遅かれ早かれストックミュージックのようなシンプルなBGM的楽曲はめちゃくちゃカンタンに作れるようになると思うので、これまで付けられていた価値とはまったく違うものになっていくでしょう。

クリエイターはこれまで以上にクオリティーの高い、ユニークで独自性のある楽曲を作ることが求められそうですね。

自動作曲ではできなそうなジャンルを狙った方が将来性があるのかな?と考えがちですが、Evoke Musicではバンドサウンドや生楽器サウンドもかなり流暢に出してきたのには正直かなり驚いたし、AIの伸び代がありすぎてもはや意味不明。

ステムデータの活用法

ストックミュージックサービスでもあまり用意されていないステムデータも完備しているところが抜け目ない。

▼ステムデータって何?という人はこちらを参照

音楽クリエイター目線だとつい1曲フルミックスを1作品として考えがちなんだけど、BGM素材を利用する側の目線だとフルミックス以外にステムデータがあればさらに細かく使い分けてバリエーションを出せるので便利だと感じるケースが多いようです。

例えば映像の展開に合わせて冒頭はドラムなしのトラックでしっとりとスタートして、途中からフルミックスにして盛り上げたり、シーン切り替えでメロディーだけになったりなど、より凝った演出が可能になるということです。

音楽制作の学習法としても活用できそう

ステムがあるということは当然その曲がどういうふうに作られているかをパーツごと(ドラムだけ、ベースだけ、ウワモノだけ、メロディーだけ、などといった感じ)に分けて聴くことができます。

Evoke Musicにある曲は全部パーツごとに聴く・ダウンロードすることができるので、これから音楽制作を学びたい人は気に入った曲の各ステムデータをDAWに貼り付けて、パートごとに耳コピしてマネて作ってみたりするだけでそのジャンルの曲がメキメキ作れるようになるはず。絵を描くときにトレースして練習するのと同じですね。

「AIが作った曲を人間がマネして学習する」というのもなにか皮肉めいたものを感じますが、まずこれで学習してから人間ならではのアイデアやユーモアでAIをブチ抜いてやればよろしいと思います。笑

小難しい音楽理論書を前にウンウン悩むくらいなら耳で聴いて手を動かした方が早いです。きちんと音楽を学んだ人から邪道と言われようとも、とても効率的な手段であることに違いありません。写経と同じ。

まとめ

これはマジですごいサービスが出てきたな、という感じ。
YouTubeなどの映像BGMとして使う著作権フリー音楽には十分なクオリティーと言えます。

これは我々音楽クリエイターもうかうかしてられない、、
そこそこ無難な曲ばっかり作ってるとすぐAIにブチかまされてしまうので、もっとパンチの効いた曲作りもやっていかないとですね。

というわけでそんな革新的なAI自動作曲「Evoke Music」、みなさんもぜひ一度お試しあれ。

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