どうも、すでにいっぱいアンプシミュレーター持ってるのに気になるとついつい買ってしまうさくまです。
この記事では「BIASって名前はよく聞くけど何種類もあって分かりづらい!」とか「結局どんな機能があって、どこかほかのアンプシミュより優れてるのよ?」など、自分が気になっていた(かつ皆さんも気になるであろう)ポイントを実際に使ってみた所感などを交えて書いていきます。
BIASシリーズの全体像
Positive Grid社のオールインワン・アンプシミュレーターBIASシリーズは定番ソフトとして多くのギタリストから支持を得ています。「BIAS AMP(バイアス・アンプ)」と「BIAS FX(バイアス・エフエックス)」の2種類あるのですが、違いが分かりづらくて手が出なかったって人もいたんじゃないかと思います。笑
僕自身ずっと前から「BIASなんとかが多すぎてワケわからんな~」と思ってたんだけど、マジで初見殺しなのでまずはここをわかりやすく分類してみますね。
①そもそもBIAS AMP、FXという2つの製品がある
まず大前提として、アンプシミュレーターBIASシリーズには2つの製品があります。ざっくり言うとこんな感じ。
- BIAS AMPはとにかくアンプカスタムに特化したアンプシミュ
- BIAS FXはエフェクターも使える総合タイプのアンプシミュ(初めての人におすすめ)
ちなみに僕個人としては「なんで2つに分けたん?一緒にせえよ」と今でも思っています。
②Standard、Pro、Eliteと3つのエディションがある
- Standard(スタンダード)は簡易版(使えるアンプ、機能が少ない)
- Pro(プロ)は通常版(ほぼすべての機能が使える)
- Elite(エリート)は上位版(さらに多くのアンプ、プリセット、機能が追加)
最初に言っちゃうと、「買うならPro版を買うのがオススメ」です。理由はProこそが実質の通常版だからです。Standard版だとグレーアウトして使えないアンプやエフェクターが多く、簡易版みたいでちょっと物足りない感じです。あとは実際に鳴らしてみるとよく分かるのですが、Proの方が実戦で「使える」音が多い印象です。
BIAS FX 2(バイアス・エフエックス 2)の特徴
BIAS FXの特徴はアンプ、エフェクターなどが入った総合タイプのアンプシミュレーターであること。BIASシリーズが定番のアンプシミュになっているのはこちらのFXのおかげであり、「初めてのアンプシミュならこれ買っとけば間違いない」的な存在とも言えます。
ギターマッチ機能
たとえば「手元にはストラトキャスターしかなくても、このギターマッチを通してレスポールやテレキャスターっぽく変える」といった機能です。ハードウェアとしてはLINE6のVARIAXで似たようなことができますが、BIAS FXではソフトのみでできるということですね。
参照リンク:https://www.sakumamatata.com/2019/02/line6-variax-standard.html
BIAS FXで出来ること
- 70~210種類のプリセット(数はエディションによる)
- 30~100種類のアンプ(数はエディションによる)
- 43~122種類のエフェクト(数はエディションによる)
- 4~20種類のギターマッチ(数はエディションによる)
- ToneCloudで無数のカスタムプリセットをダウンロード可能
- BIAS AMPと統合可能
BIAS FXで出来ないこと
- アンプデザイン機能がない(BIAS AMPのみ可能)
▼エディションごとの詳細な比較はメーカー公式の比較ページを参照。
https://www.positivegrid.com/bias-fx2-compare/
製品ページはこちら
BIAS FX 2 Pro購入ページはこちらBIAS AMP 2(バイアス・アンプ 2)の特徴
BIAS AMPの特徴は、なんといっても【アンプを作れること】です。
一般的にアンプシミュレーターというと「既存のヘッドアンプを選んでツマミをイジったり、キャビネットを選んでマイクを動かしたり、ペダルを組み合わせてよりエフェクティブな音作りをしたり...」という使い方なのですが、このBIAS AMPでは真空管からトランス、パワーアンプ、キャビネットまでフル・カスタマイズ可能。
最大の特徴はアンプデザイン機能
カスタマイズの自由度はめちゃくちゃ高いけど、グラフィカルで直感的なので操作はカンタン。どう組み合わせてセッティングしても「おっ、いい感じじゃね?」という音が作れちゃう。アンプのツマミ(BASS、MID、TREBLE、PRESENSEなど)だけでは作り込めなかったサウンドが作れる。真空管を換えたりステータスを微調整すると、良い意味でかなり音が変わります。実用性も高いし、なにより楽しい。「こんなところまでイジれるの?!ここイジるとこんなふうに変わるの?!」といった感じでどんどん音作りにハマっていきます。
ひたすらギターアンプに特化しているソフトであることからAMPの名を冠している理由がうかがえます。「AMPこそがBIASの本懐であり、これこそが真のアンプシミュレーターだ」と言っても過言ではないかもしれません。
BIAS AMPで出来ること
- 36種類のデフォルトアンプモデル
- アンプデザイン、真空管、トランス、回路などをカスタム可能
- プリ・パワーアンプ、モジュールなど自由な組み合わせ(プロ以上)
- ToneCloudで無数のアンプモデルをダウンロード可能
- BIAS FXと統合可能
BIAS AMPでは出来ないこと
- ペダルやラックなどのエフェクター機能がない
- ギターマッチ機能がない
- ベースアンプがない(スタンダード版のみ)
▼エディションごとの詳細な比較はメーカー公式の比較ページを参照。https://www.positivegrid.com/bias-amp-compare/
製品ページはこちら
BIAS AMP 2 Pro購入ページはこちら両ソフト共通の超便利機能!ToneCloud(トーンクラウド)
する機能です。
メーカー提供によるプリセットののほかにも著名アーティストのシグネイチャーサウンドなども多数あり、その他にも世界中のユーザーが投稿した膨大なプリセットも利用可能で、SNSのようにLikeできる機能も。人気順にソートすることもできるので膨大なプリセットの中から「使える」ものを絞り込めます。
最大の魅力はこのToneCloudがアプリケーション自体に統合されていること。DAW上のプラグインウィンドウからそのまま開くことができ、さらにプリセットをローカル保存する前に1クリックで読み込み、気軽に試奏もできます。
気になるプリセットをその都度ダウンロードして読み込みする必要がなく、内蔵プリセット同様の手数でTone Cloudプリセットを試奏することができます。ムダなステップの少なさは制作スピードやモチベーションに直結するので、これは素晴らしい機能性ですね。
BIAS連携ハードウェアも超充実
BIASシリーズならではの特徴として専用ハードウェアがめちゃくちゃ充実していること。モバイルアプリ、ヘッドアンプ、ペダル、フットスイッチ、アンプ本体など、あらゆるラインナップがメーカー製品としてあります。これによって自宅やスタジオのデスク環境にとどまらず、リハーサルスタジオやライブハウスなどに自分がデザインしたアンプサウンドをそのまま持ち込めるので、ギタリストやベーシストにはかなりうれしい組み合わせですね。
有名どころで言うと、ちょうどIK MultimediaのAmplitubeとAXE I/OやiRigシリーズのような関係性で、まさにこのBIASとは競合製品って感じ。
結局どれを買えばいいの?
BIAS FX 2 Proはこんな人にオススメ
- 初めてアンプシミュレーター買う人
- ひとつでアンプの種類もエフェクターもたくさん揃えたい人
幅広いジャンルで使える万能なギターアンプシミュレーターが欲しいなら総合タイプのBIAS FX 2 Proを買うのがオススメです。
BIAS AMP 2 Proはこんな人にオススメ
- とにかくアンプのカスタムにこだわりたい人
- 他社のアンプシミュに飽きてきた人
- BIAS FX 2 Proを最初に買ってハマった人
BIAS AMP 2 Proを買ってアンプをカスタムしまくって、FX 2 Proと連携してさらにガッツリ使うみたいな感じの運用が良さげです。
両方あわせて使いたい人にはコンボセットがオススメ
BIAS Pro Comboがお得 (BIAS FX2とBIAS AMP2のセット)。
まとめ
AMPにしてもFXにしてもどちらもサウンドはイケてるので、どちらを買ってもぜんぜん損はしないので、好きな方・気になってる方を思い切って買うのが吉🙆♂️
ちなみにBIAS FXのデメリットを挙げるとしたら「プラグイン立ち上げるたびにログイン要求してくるところ」ですね。これは地味にめんどくさいのでマイナス。。
とはいえBIASにしかない機能も多いので、アンプシミュをいくつも持っている僕にとってもなんだかんだ替えの効かないオススメのアンプシミュレーターソフトです。
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