今回はPro Tools付属ソフト音源で有名なXpand!2のレビュー。
ざっくりとした感想
- プリセット数がめちゃ多い
- 「ない音はない」というほど音色が充実している
- 時代を感じる少し古い音ではある
- 動作がサクサク軽くて使いやすい
- オケヒの種類が豊富で使いやすい
- DTMerなら持っておきたい総合音源
Xpand!2とは
ドイツのAIR Music Technology社の開発するソフトウェア・インストゥルメント。
もともとProTools付属のソフトでしたが、現在はVSTやAUプラグインとしてDAWを問わず使うことができるようになっています。Windows・Macのどちらでも使うことができます。
Xpand!2の主な機能
- 2500以上のサウンドプリセット
- 4チャンネルのマルチティンバー・オペレーション
- 1パッチあたり最大4つのステレオ楽器パート
- 1パートあたり最大64ボイス、モノまたはポリボイスモード
- 直感的なサウンド編集が可能なスマートノブ
- パッチ全体を一度に操作できるEasy Edit Knobs
- 2つのデジタル・エフェクト・プロセッサー、50種類のエフェクトを編集可能
- 各パートごとにアルペジオをコントロール
- 複数のサウンド生成エンジンを搭載。減算式シンセシスとFMシンセシス
- トーンホイールとサンプルプレイバック
ざっくりいうととにかくプリセットが多くて
Xpand!2だけで曲を作ってみた
どんな音が出せるのか気になると思うので、サクッと1曲作ってみました。人が背負う重いカルマをイメージした暗くて陰鬱なトラック。
純粋にすべてXpand!2だけを使って作ったもので、ドラム音源も外部のものは使用しておりません。曲名の「Dirge」もXpand!2の音色プリセット名からとってます。笑
対してこちらは軽快なトロピカルハウス。
こんな感じのサウンドも簡単に出せちゃうのがXpand!2のいいところ。
使ってみた感想
ProToolsは持っているので当然このXpand!2も持ってはいたのですが、ProToolsで打ち込みをやるのが億劫で今までは触ったことがなく、今回はじめてしっかり打ち込みで使いました。所感としては冒頭に書いたとおり、
やっぱり古い音源なだけあって全体的に時代を感じる音質ではあります。とはいえ2500種類以上のプリセットを備えたあらゆる音色が揃っている総合音源としては今でもなお優秀です。
- プリセット数がめちゃ多い
- 「ない音はない」というほど音色が充実している
- 時代を感じる少し古い音ではある
- 動作がサクサク軽くて使いやすい
- オケヒの種類が豊富で使いやすい
- DTMerなら持っておきたい総合音源
といった感じ。
シンセ系の音色はリードからパッド、ベースもひと通り揃っており、生楽器系の音色も(リアルとは言えないけれど)バンド系からオーケストラ系、ドラムや民族楽器まで網羅しており、とにかくあらゆるタイプの楽器・音色が収録されています。このXpand!2ひとつだけでも曲の全パート余裕で作れちゃうマルチぶり。
特にオーケストラヒットなんかは最近の音源ではほとんど見かけないのですが、このXpand!2には何種類も収録されていますしどれもキレの良いサウンドで曲中のアクセントとしてかなり重宝します。あとは民族楽器とかも種類が豊富でいいですね。
まとめ
業界標準のDAW純正の総合音源として長年活躍してきただけあって、予想外にナイスな音色もけっこう入ってます。DTMerならぜひ持っておきたい音源のひとつです。
Xpand!2 購入ページはこちら
ちなみに
このPlugin Boutique、スタッフのサポートが手厚い。僕がXpand!2買ったときダウンロードリンクがよく分からなくてページ左下のチャットで問い合わせたら即回答が来ました。
ぼく:こんちわ。Xpand!2を昨日買ったんだけどダウンロードに失敗しちゃって、今ダウンロードリンクも見つからないんだけど、どこからゲットできるの?
スタッフ:PDFファイルにダウンロードリンクが書いてあるよ!やり方も書いてあるからね!
ぼく:(PDFのリンクを見逃してる)インストーラーのダウンロードリンクが見つからないよ!PDFしかない!
スタッフ:そのPDFの青い文字のリンクからインストーラーをダウンロードできるよ!
ぼく:まじか!見逃してた!ありがとー!!
スタッフ:ファックイェー!!(超意訳)
みたいな迅速なやりとりでギモンを解決してくれました!スーパーありがたい。海外サイトで買うのも意外と悪くないですよ。日本のサポートセンター各位もめんどくさい自動音声やめてこのチャットシステムにしてほしい。笑
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