レコードのサンプリングのみを使っていかに曲を作り上げるかチャレンジする「サンプリングスポーツ」がおもしろくてワクワクしたので思わずまとめてみました!
サンプリングカルチャーの奥深さを覗き見してみましょう!
サンプリングスポーツとは?
トラックメーカー・ビートメーカーたちが限られた予算や時間内で、レコードのサンプリングのみを使っていかに曲を作り上げるかチャレンジすること。だいたいルールとして
- 限られた予算や時間内で行う
- レコードショップ/リサイクルショップでレコードを選ぶ
- そのレコードのサンプリングで曲を作る(サンプリングのみの場合や、それ以外の音源や楽器もOKな場合も)
SECONDHAND SURESHOTS
「たったの5ドルを渡されたクリエイターたちが地元のリサイクルショップでレコードをディグし、そこからサンプルした音だけを使って新たな曲を作ったらどうなるか」というロサンゼルス発のアートフィルム。
サンプリングスポーツの金字塔的な映像作品。
VIMEOで全編が特別公開されています。
あえてガラクタだらけのリサイクルショップでレコードを選び、ネタ選びの極意やどんな風に曲を組み上げていくかをクリエイターたちが語りながらそれぞれが想像以上の曲を作り上げていく流れ。
そしてクライマックスはその完成した作品をクリエイターたちが集まり互いに聴かせ合う。
LAの中でもジャンクでマニアックな部分に密着した映像も、そこからかっこいい音楽が誕生していく様も含めて、音楽的にも映像作品としてもすごく刺激的です!
100YEN BEATS VINYL ATTACK!
ビートメーカーたちに1000円の予算を渡してリサイクルショップで集めたレコードのみで曲を作る、大阪を舞台にしたショートムービー。
おそらく「Secondhand Sureshots」へのオマージュである本作ですが、それとはまた違う日本のボロいリサイクルショップや店員のババアなどのワビサビ感、そして日本のクリエイターの素晴らしさが詰まっています。
ムービー内でリサイクルショップをめぐるシーンでは、偶然にもMPCで有名なあのAKAI製の掃除機なんかも登場したりして意外なおもしろさもあります。笑
Rhythm Roulette
さまざまなアーティストがサンプリングでトラックを作る「Rhythm Roulette」というシリーズ。このシリーズのおもしろいところは
- ショップでレコードを選べ
- 目隠しして選ばなければならない
- ランダムに3枚選べ
- サンプリングを使ってビートを作れ
という制約のもと曲作りをするというルール。
この「Rhythm Roulette」ではサンプリング以外もOKなので、サンプリングスポーツとしては邪道なのかもしれませんが、シンセやMPCを使う人もいれば、楽器をダビングしたりする人もいたりとそれぞれのアーティストのカラーが出ていておもしろい。
あとレコードをPCに取り込む間に本を読んだりとか、ルービックキューブを完成させたりとか、スキマ時間の過ごし方もさまざまで楽しいです。笑
実際に曲作りにかけてる部分の時間がどの程度かはハッキリとわかりませんが、実力者ぞろいなので手際はハンパない。
完成した曲をまるっと聴きたいところですね。。
HARD-OFF BEATS
tofubeatsをはじめokadadaなどのDJ・トラックメーカーたちの企画【HARD-OFF BEATS】。「1000円の予算を握りしめてハードオフでレコードを買い、そのレコードのサンプリングだけで曲を作ろう!」という、あらすじだけでめっちゃおもしろいやつ。
このようにレコードの買い出し編から始まります。
サイゼリヤでミーティングして、ハードオフで1000円分のレコード買って、音楽好きの少年たちみたいですごく良い感じです。笑
(当時のtofubeatsの部屋が狭すぎてびっくり。笑)
川島なお美など、選んだレコードからは想像できないトラックが完成!
やはり80年代のJ-POPやアイドルソングがバックグラウンドにあるんだなぁという感じがします。
また、tofubeats以外の参加メンバーの動画もそれぞれのおもしろさがあるので要チェック。
まとめ
いかがでしょうか?ひとくちに曲を作るといっても、いろんな作り方があるんですよね。
譜面に書きおこしたり、楽器を演奏したり、MPC使ったり、PCで打ち込んだり、サンプリングしたり…
音楽のジャンルの多様化と、作り方の多様化は技術の進歩とともに進んでいきますが、アナログのよさもやはり捨てがたいものです。
しかしサンプリングスポーツ、めっちゃおもしろそう。
俺もやってみたい。。
コメント