それがこの映画「LIFE!(洋題:THE SECRET LIFE OF WALTER MITTY)」!
あらすじ
ウォルター・ミティー(ベン・スティラー)はLIFE誌の写真管理部で働く真面目な社員。だが、思いを寄せる同僚の女性と会話もできない臆病者でもあった。
彼の趣味は空想をすること。空想の中で彼はヒーローとなり、どんなことでもできた。
しかし現実のウォルターは、デジタル化の流れによりLIFE誌の廃刊が決まり、表紙を飾るはずのネガが見つからないままでいたたために退職へ追いやられる窮地に立たされていた。
ウォルターは自らのクビのかかったネガを探すため、写真家のショーン(ショーン・ペン)を探す旅に出る。
いい映画ってひとくちに言っても、「ストーリーがよくできてる」っていうよりはけっこう展開はハイスピードなんだけど(笑)
見終わったあとの清涼感っていうか「あ、この映画見てよかったなぁ」ってさわやかな気持ちになれるみたいな、そんな感じ。
じわじわ染みる系のやつ
ほんと、一言で言うなら「頼りない主人公が最終的にナイスな感じになってハッピー・エンディング!」みたいな映画なんだけど(笑)実はもっと深いメッセージが随所にあるのかなって感じもする。
主人公・ウォルターは物語の序盤では「自分は特筆すべきことなんてひとつもない人間だ」とショボくれてたのに、ストーリーが進むにつれて実は彼は「仕事のミスもほとんどなく非常に信頼されている人間」で「今は生真面目だけど、子供の頃はモヒカンでスケボーがめちゃくちゃ得意だった」りする事実が明らかになってきて、見かけによらないそのひととなり人生を紐解くような感じがなんかグッときた。
誰に言うほどのこともないし、自分でも気にも留めなかったかもしれないけど、今まで生きてきたんだから「自分にはなんにもない」なんてことないんだぜ、みたいな。
今の自分の人生は、今この瞬間までの選択でここに立ってるけど、この先の人生は今この瞬間以降の選択でどんどん変わっていくワケで。
だいたいのこの手の映画って「この瞬間以降の選択」で人生が変わってハッピー・エンディング!なんだけど、この映画はそれだけじゃなくて「今までの人生でやってきたこと」も少しずつ組み合わさって前に進んでいくっていう、ほんとそれこそタイトルの「LIFE(人生)」にフォーカスした映画だと思う。
ストーリー以外もナイス
なんやかんや上映中は見に行けずじまいだったので先日DVDが出たのをレンタルして見てみたんですが、この映画ホントいい意味でいちいち凝ってて映画館で見たらもっと楽しめたんだなって、ちょっと後悔しました。主人公が妄想しちゃうシーンで突然アクション映画みたいになったり、随所に挿入されてる音楽がすごいバッチリだったり、北欧の自然がめちゃくちゃ美しかったり、すごいんすよ。
でっかいスクリーンと音響設備だったらもっとよかったなーって。
まとめ
これ見て「展開がはやすぎて理解を超えた」「退屈だった」って人もいると思います。笑万人にオススメできるものかはわからないけど、俺は見てよかったな、って思いました。
とりあえずカメラマン役のショーン・ペンがめちゃくちゃかっこいいです。
そのシーンだけでも一見の価値があります。w
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